菊花賞予想|注目穴馬カフジプリンス

 カフジプリンスは22日、前日と同じく角馬場からCWコースへ。軽快なフットワークで周回した。甲斐助手は「適度に気合が乗って、いい感じ。札幌帰りで体を戻しながらだった前走とは調整過程が違う。今回の方が状態はいい」と好感触。「折り合いの心配はないし、上手に競馬をしてくれたら」と期待していた。



カフジプリンス
父-ハーツクライ、母父-シンボリクリスエス


カフジプリンス 阿寒湖特別 2016/07/30 札幌12R




【菊花賞】カフジプリンス・矢作芳人調教師 
淀の3000メートルはお任せあれ! スタミナなら一番だ!!





◆第77回菊花賞・G1(芝3000メートル、23日・京都競馬場)

 勝負師の視線が鋭く光っている。カフジプリンスは前走の神戸新聞杯で4着。ゴール前で力強い伸びを見せたが、矢作調教師は冷静だった。「(サトノダイヤモンドなど上位勢に)2400メートルなら正直、かなうわけない。能力差はある。ただ、今回は3000メートル。スタミナには自信があるから」と不敵に笑った。

 昨夏のデビュー戦(札幌・芝1800メートル)は勝ち馬から2秒8離された最下位。翌年の3月、10戦目で初勝利を挙げた。「ここまで変わるとは想像もしなかった」と振り返りながら、矢作師はこう続けた。「ファンは菊花賞で上り馬に期待すると思う」。

 開成高1年だった76年の菊花賞。春は無名のグリーングラスが実績馬たちを倒した走りに興奮した。「俺はTTG(トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラス)で完全に競馬へのめりこんだ世代。『ああいう馬をつくれたら』と思ってきた」。高校卒業後、競馬の道を選んだ。あれから37年。自ら鍛え上げた馬で、菊の大輪を射止める機会が巡ってきた。

 鞍上の岩田とはディープブリランテで12年日本ダービーを勝ったコンビ。「勝負どころの反応が鈍いから、合っているのかなと思う。デルタ(ブルース=04年に早めの仕掛けで押し切って勝利)のようなレースならと思うけど、岩田は『Don’t think Feel』(考えるな! 感じろ!=注)で乗ってくれれば、いいんだよ」と信頼は厚い。下克上へ確かな手応えがある。(山本 武志)=おわり=

 (注)ブルース・リー主演の映画「燃えよドラゴン」(1973年公開)の名セリフ。禅問答を元にしたもので「考えるな! 感じろ!」のあと、「それは月を指差すようなもの。指先を見ていては栄光はつかめない」と続く。

 ◆1976年 トウショウボーイとテンポイントが人気を集めるなか、優勝したのは前走で900万特別(当時)を勝ったグリーングラス。12番人気の伏兵が最終コーナーで内をすくい、2着のテンポイントに2馬身半差をつける完勝だった。3月の未勝利で初勝利を挙げた同馬は、春のクラシックに出走できなかった。このレースを機に、同世代3頭のライバル対決『TTG時代』が始まった。

 安田富騎手(グリーングラス)「外の馬がテンポイントだかなんだか、全くわからず、夢中で追っていた。勝てるのでは、と感じたのはゴール前100メートルくらいかな」





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第2位 ウイナーズサークル
第3位 万馬券キングダム