東海S予想|2017年|過去10年の複勝圏内馬の活躍コースとは

 昨年の覇者で、10番人気のチャンピオンズCも3着と好走したアスカノロマン(牡6歳、川村禎彦厩舎)は、中京1800メートルで3戦2勝。その前走は、途中から一気にペースアップし、先行馬総崩れの展開で、唯一前めから粘り通した。冬場のレースの相性も良く、ここは狙いすました一戦といえる。

 ハイレベルの4歳世代からはグレンツェント(牡4歳、美浦・加藤征弘厩舎)がスタンバイ。交流重賞で良績を残すケイティブレイブをレパードSで負かし、古馬相手のみやこSで東京大賞典を勝ったアポロケンタッキーと首差2着。新馬戦の5着以外、3着を外しておらず、ここも凡走のイメージをしづらい。

 ピオネロ(牡6歳、栗東・松永幹夫厩舎)は5歳にしてダートに転向。1600万、オープン特別2連勝で臨んだシリウスSでも2着に好走した。3着のアポロケンタッキーが、のちに東京大賞典を制したようにメンバーのレベルは低くなかった。ここは試金石の一戦だが、重賞初制覇の可能性は十分にある。

 ラストインパクト(牡7歳、栗東・栗東・角居勝彦厩舎)は、昨年暮れの東京大賞典に登録したことで話題になったが、明けて7歳にしていよいよ初ダートに挑戦する。一昨年のジャパンカップ2着がこの馬のハイライトだが、“世界の角居師”の起用だけに軽視は禁物か。父がディープインパクト、母の父が米プリークネスS勝ちのティンバーカントリー。父として、あの砂の鬼アドマイヤドンを出しているだけに、不気味さは十分に漂っている。

 他では、インカンテーション(牡7歳・栗東・羽月友彦厩舎)、オープン連勝中、充実一途のミツバ(牡5歳、栗東・加用正厩舎)にも警戒したい。(大上 賢一郎)

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